2023.01.24
日本の包む文化と包み紙 “環境配慮の包装紙”とは?発想と活用方法を解説
「包装紙は過剰包装で環境に悪いかな‥‥」と思われがちだが、脱ビニールであるし、包装紙自体が薄い紙を用いられていることも多く、実は普通の紙より環境負荷の低減に貢献してます。本コラムでは「日本の包む文化」は残しておきたい大切な習慣であること、薄い紙が環境に優しいことをご紹介。これから印刷物をお作りになる際の選択肢に薄紙を候補にあげていただけますと幸いです。
1.包む文化は大人のたしなみ
戦前生まれの母は、その場で急遽「お見舞い」や「餞別」、「お小遣い」などを渡したい時にむきだしのお金ではなく、ティッシュで綺麗にたたんで包み、渡していた。
幼かった私は不思議に思い「なんでティッシュに包むの?」と聞いたことを記憶している。かえってみすぼらしいティッシュで包むことが疑問だったのだろう。
我が国では冠婚葬祭でお金を渡すときは、必ず祝儀・不祝儀袋に包むし、習いごとの月謝であっても封筒に入れて手渡しをする。
包む文化は、過剰包装や資源の無駄遣いと言われることもあるが、互いの気持ちを尊重する上品な大人としての「たしなみ」でもある。
2.包み紙は美徳であり心意気
包み紙は江戸時代から緩衝材としての役割も担っており、当時、西洋でその芸術性が高く評価され、バズった「浮世絵」は陶磁器を輸出した際の包装紙として使用されていたものだという。当時から日本人は相手への配慮として「気持ち」も包むのだろう。
「包む」という文化は、古くは奈良時代から布で大切なものを包んでいたようで、今で言う風呂敷の原型だが、正倉院には舞楽装束を包んだ布が現存しているという。
令和の現代にあっても、贈答品を綺麗な紙で包装し、熨斗(のし)をつけ、風呂敷で丁寧に包み持参する。このような古来からの文化である「日本人の美徳」や「心意気」は、残しておきたい大切な習慣ともいえる。
とかく日本人は世界に比べて環境対応が遅れているなどと自身を戒めるが、先進国で水道水を飲めるのは日本くらいではなかろうか。
そういえば母は、頂き物の包み紙や紐までも丁寧に畳んで保管し、二次利用していた。もっと日本人は胸を張って生きるべきだと私は思う。
それでも環境が気になるという方は、環境に配慮された印刷や環境配慮紙を用いた包装紙を作るのはいかがだろうか。
3.環境配慮の包み紙とは?
オリジナル包装紙製作所では、できるだけ環境に配慮した印刷を心がけておりますが、「日本の包む文化」も大事にしております。
本サイトを運営するカワセ印刷では、「日本の印刷物を薄くする」をモットーに掲げ、不要な印刷物は作らない、必要な印刷物はパルプ(木材)使用量が少ない薄い紙で印刷することをご提案しております。
4.「紙の使用量を減らす=紙を薄くする」という発想とは?
紙は木材から作られます。また紙を作る際には、大量のCO2が排出されます。
「薄い紙を選ぶ」。それだけで木材(パルプ)の使用量とCO2排出量を削減することができます。森林環境や地球環境にやさしい、薄い紙を使った省エネルギー印刷。それが、私どもがご提案する「CO2削減」です。
現在作成されている印刷物は、その紙の「厚さ」を1ランク下げるだけで、CO2排出量を低減することができます。紙が少し薄くなる以外に、今までの印刷物との差はほとんどありません。CO2排出量を低減すると同時に印刷コストも低減でき、まさに一石二鳥といえます。
包装紙にはそもそも薄い紙が用いられていることが多く、既に「環境配慮の包装紙」と言えます。
包装紙用の用紙に関しましては下記をご参考にされてください。
用紙について | オリジナル包装紙製作所 (tokyo-usugami-p.jp)
包み紙に関わらず「環境配慮型用紙」も詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
森林認証紙(FSCⓇ認証紙)、非木材紙、古紙など79種類の「環境配慮型用紙」をご紹介いたします。
環境配慮型用紙を一気にご紹介! | 紙から始めるSDGs (kawase-sdgs.jp)
その他、環境配慮印刷にご興味のあるご担当者様は、是非とも私どもにお問い合わせください。 環境配慮印刷の専門家がお応えいたします!
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■プロフィール 古長雅行
大学では山岳部主将としてマッキンリー登頂を果たした精神力と統率力の持ち主。
現在は、丸みを帯びた風貌でたくさんのファンを持つ制作ディレクター。
お客様のご要望にお応えするため、全力で調査、提案する真面目さをもつ。
エコ検定、CSR検定、自動車整備士の有資格者。趣味はラーメン食べ歩き、建築巡り。