2023.03.13
文具&紙ものグッズの作り方 薄紙包装紙 グラフィック社『デザインのひきだし』に掲載されました!
目次
1 『デザインのひきだし』掲載されました!
2 こんなに使われている!「薄紙包装紙」
3 薄紙包装紙を使いたい!「薄紙包装紙」 メリット、デメリット
1 『デザインのひきだし』掲載されました!
グラフィック社 『デザインのひきだし』 グラフィック社 『デザインのひきだし』
文具&紙ものグッズの作り方 掲載内容のご紹介
【内容説明】
オリジナルのグッズをつくりたい。それも「紙」を使った紙ものグッズや、書き味や形状、使い勝手までこだわった文具など、手に取った人が喜んでくれるグッズが。
本書ではWeb検索等ではなかなか発注先を探せない、本当につくりたいグッズをまとめて掲載。
製作を行っている会社を直にあたって取材し、掲載していますので、こだわったグッズをつくりたいときに、直接問い合わせができ、仕様変更に応じてくれる会社も多いはず。
どれも「本当につくりたいと思うようなグッズ」を150種類以上について、一番知りたい「単価」「最小ロット」「納期」も掲載。本書を見れば必ずつくりたくなる魅力的な文具&紙ものグッズが見つかることでしょう。
【目次】
グッズの探し方
最低ロット別インデックス
最低単価別インデックス
デザインも機能もすごい紙もの文具&グッズ紹介
文具をつくるための専門知識
(1)書きやすい紙ってどんな紙?
(2)開きやすく壊れにくい製本とは?
●ノート、便箋、手帳など ーー 製本紙モノ編
●カード、封筒などーー小型紙モノ編
●シール、テープなどーーくっつきモノ編
●箱やファイルなどーー紙の入れもの編
●いろいろ文具&刷りモノ&紙玩具編
上記小型紙モノ編92ページ「薄紙包装紙(オフセット特色印刷)」に掲載されています。
【薄紙包装紙(オフセット特色印刷)92ページ掲載内容】
純白ロール紙などの薄紙でつくる包装紙。
特色1色や2色で印刷すると、昔ながらの包装紙の雰囲気が出て、レトロなかわいさがある。
平判での薄紙印刷を得意とするカワセ印刷では、特色印刷の包装紙を数多く手がけている。
昔ながらの菓子店や土産店などで見かける包み紙は、片艶がかわいい純白ロール紙などに特色1色または2色で印刷されているものが多い。こうした特色印刷の薄紙包装紙を得意としているのが、カワセ印刷だ。
巻取ではなく平判での印刷なので、少ないロットから発注できるのがうれしい。印刷最大サイズは菊全判 (636×939ミリ)までで、1000部からが経済ロットだが、100部でも応相談。
包装紙によく使われるのは
耐水耐油紙(リンテックhttps://www.specialtypapers.com/products/food/oil_and_water_resistant_paper.html)、
純白ロール(日本製紙https://www.nipponpapergroup.com/products/wrapping/pure_white/hakugin.html)、
未晒クラフト紙(日本製紙https://www.nipponpapergroup.com/products/wrapping/kraft/bleaching/sarashi_kraft.html)、
それから5リーフN (平和紙業https://www.heiwapaper.co.jp/products/details/0200060.html )
特色印刷以外に、プロセス4色印刷ももちろんできるが、カワセ印刷株式会社 | ていねいに寄り添う (kawase-p.co.jp)では薄紙の場合、4色印刷ができるのは米坪37g/㎡以上。ただし純白ロールや耐水耐油紙といった硬めの紙については、米坪30 g/㎡でも可能。別途校正代はかかるが本機校正をとることもでき、色校データを管理しているので、色にこだわる人にはおすすめだ。
カワセ印刷株式会社
オリジナル包装紙製作所
2 こんなに使われている! 「薄紙包装紙」
薄紙包装紙は、様々なデザインの印刷もでき、様々な風合いの用紙も多数あり、軽くて柔らかく、使いやすいため、多くの場面で利用されています。また、透け感をつかって商品を効果的に見せる演出もできますし、現在では、SDGsの気運の高まりで、脱プラスチック、脱ビニール対応をする企業や店舗も増え、薄紙包装紙を採用するケースが急激に増えております。
■薄紙包装紙が使用される事例
1.和菓子の包装
細かいデザインや模様が多く、淡い色合いの表現は用紙自体の質感を重要視するため、
和風のレトロ感を出せ、きれいに包むことができる薄紙が広く利用されています。
2.和紙の代替品として
和紙と同様に、軽くて柔らかく、高級感があるため、書道や絵画などのアート作品の背景や装飾にも利用されています。
3.食品の包装
軽量で柔軟性があるため、特に菓子パンやお菓子の包装に適しています。また、耐油紙、耐水紙など機能を備えた用紙もあるため食材の包装袋、ケーキはパンなどの敷き紙、ハンバーガーやホットドックの包み紙、高級フルーツなどの個装にも利用されています。
4.ギフト包装
色鮮やかで綺麗な模様が印刷できるため、贈り物を華やかに演出することができます。
食品、衣料品、雑貨、化粧品などのギフト用包装、また緩衝材などにも利用されています。
5.衣料品の包装
軽くて柔らかいため扱いやすく、また中身が透けて見えるため洋服の個装にも利用されています。
6.花の包装
柔らかく扱いやすいため、純白ロール、耐水紙などギフト用の包装紙にも利用されています。また、現在では、ビニール包装紙に代わり脱ビニールの取り組みとして薄紙包装紙も増えています。
7.雑貨の包装
商品の魅力を表現したいため、製品自体が透けて見えるような薄紙包装紙が使われております。また、
ビニールの包装紙から、紙の包装紙に切り替えるケースも増えています。
3 薄紙包装紙を使いたい!「薄紙包装紙」 メリット、デメリット
■使用メリット
1.軽量で柔軟性がある
軽量で柔軟性があるため、包装物を傷つけずに包むことができます。また、包装物の形状に合わせて包みやすいため、使い勝手が良いというメリットがあります。
2.高級感がある
和紙のような風合いがある用紙もあり、また透け感の高い用紙も多種類あり、高級感があるため、商品やギフトの包装に適しています。また、色鮮やかで美しい模様の印刷も可能であるため高いデザイン性にも対応できます。
3.環境に優しい
紙製品の中でも比較的薄く、リサイクルが可能であるため、環境に優しい素材として注目されています。 また、薄紙包装紙の製造には木材や植物由来の素材が使われているため、自然素材によるリサイクル性の高さが特徴的です。また、厚紙に比べ、パルプの使用量も少なく、輸送の際のCO2排出量も少ないと言えます。
4.コストが低い
パッケージなどと比べ比較的費用も安く、サイズ対応もしやすいため、安価に商品ブランディングができます。また大量生産もしやすいため、小売店や食品メーカーなどでも、商品を包装する際に費用対効果の高い素材として利用されています。
以上のように、薄紙包装紙のメリットには、軽量性、高級感、環境性、低コストなどがあります。これらの特性から、様々な分野で幅広く利用されている素材と言えます。
■使用デメリット
1.耐久性が低い
軽量で柔軟性があるため、耐久性が低く、破れやすいというデメリットがあります。また、湿気や水に弱いため、湿気の多い場所や液体のある商品の包装には適していません。
2.保護性が限られる
防水性や防汚性が限られているため、商品の保護には限界があります。特に、重い荷物やデリケートな商品の包装には、厚手の包装紙やプチプチなどのクッション材を併用する必要がある場合があります。
3.取り扱いが難しい
柔らかくて軽量なため、扱いにくい場合があります。特に、風が強い場所や屋外での作業、大量の商品を一度に包む場合などには、包装が崩れたり、破れたりする可能性があります。
4.印刷が難しい
美しい柄が印刷されたものが多くありますが、薄紙に印刷するためには、用紙、製造環境の湿度管理や高い印刷技術が必要なため、どこでも高い品質の包装紙が製造できるわけではございません。
以上のように、薄紙包装紙の使用デメリットには、耐久性、保護性、取り扱いの難しさ、印刷の難しさなどがあります。そのため、商品や包装物の性質によっては、適さない場合があることを考慮する必要がありますが、ご希望に合わせた用紙のご提案、高品質な薄紙包装紙の製造に関して、薄紙印刷40年のオリジナル包装紙製作所でしたら全て解決できます。是非ご相談ください!
(文)林 知宏
■プロフィール 林 知宏
お客様のご要望に応え続け25年。薄紙から厚紙まで「難しいモノづくりの相談ほど楽しくなる」という体育会系営業マン。紙が大好きな用紙博士でもある。
小学校から学校や会社をほとんど休んだことがないという人生の皆勤賞を受賞。
現在も最前線で営業し、新規顧客の営業を担当。肝臓が2つあるとの疑いもある酒豪。
エコ検定、CSR検定も取得。趣味は散髪、ゴルフ。