2024.07.17
「こえだちゃんと紙の知識を深めよう 06~RGBとCMYKの違いとは~」
みなさまこんにちは!
最近、なにかと画像の編集やちょっとした動画の編集なんかをプライベートで行うことが多いこえだです
さて、みなさまはパソコンで見るデザインの色味と印刷されたデザインの色味とでは違う色の要素が使われていることをご存じでしょうか?
パソコンやスマートフォンの画面で見る色の三原色のことを「RGB」、印刷した紙で見る色の三原色のことを「CMYK」といいます。
これに関しては理科の授業で習ったり、なんとなく耳にしたことがあったりする人も多いのではないでしょうか?
上記のことを意識しないと「印刷してみると色味が違う、、!」なんてことになりかねません!
私と一緒に違いを理解して正しくデータの入稿ができるように知識を深めていきましょう!
人間の色の見え方とは?
まず、違いを理解しやすくするために色の見え方について簡単にご説明していきます!
人間の色彩感覚は、電磁波のごく一部を大脳で「可視光」として認識します。
簡単に言ってしまうと光として認識するのです
これは、太陽や様々な照明から発せられるもので色自体には光はなく、人間の目の働きと脳の働きによって色合いを感じとるのです
RGBとは?
RGBは光の三原色のことでRed(赤)・Green(緑)・Blue(青)の頭文字を組み合わせたものです。
これはディスプレイなどにこの三原色が利用されています。
この3色を混ぜると明るい色になっていき、段々と白に近づいていきます。
そのため、「加法混色」とも呼ばれます。
CMYKとは?
CMYKは色の三原色のことでcyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(黄色)・Key plate(黒)の頭文字を組み合わせたものです。
これは主に印刷した場合にこの三原色が利用されています。
この3色は混ぜるほど暗い色になり、黒に近づいていきます。
そのため、「減法混色」とも呼ばれます。
RGBとCMYKの違いとは?
RGBとCMYKは「光」と「インキ」で、それぞれ色の表現が異なります。
1番最初に、色の認識というのは可視光として認識し、色自体には光がないとお伝えしましたね!
光で色を表現するRGBをそのまま、光のないCMYKで出力してしまうと、色がくすんで見えてしまうのです。
ですから、みなさまが作成した印刷用のデータはCMYKで作成するか、RGBで作成したものを、CMYKに変換しなければなりません
CMYKで表現できない色もある
もうひとつ、RGBとCMYKとでは再現できる色の幅が異なります。
特にCMYKはRGBよりも再現できる色の幅が狭く、色を混ぜると暗い色に近づいていくため、鮮やかな色や薄い色の再現が難しいとされています。
【CMYKで再現できない色】
- 白色
- メタリックカラー(金色、銀色など)
- 蛍光色
- パステルカラー
ですがオリジナル包装紙を作成したいと考えているみなさまは、こだわりを持ってデザインをされている方が多くいらっしゃいます
こだわりを持って入稿してくださったデザインに「インキで再現できないのでデザインの変更を、、、」なんてそんな悲しいことは言えません!!
というか言いません!
みなさまはオリジナル包装紙の「見積もり依頼」ページをご覧になったことはありますでしょうか??
色数の項目の中に「特色」とありますね!
特色とは、CMYKでは再現できない色を再現するために、特別に調合されたインキのことで、色を掛け合わせて再現するのではなく最初からその色で印刷します。
まさにこれが、みなさまがこだわりを持って作成したデザインをそのまま表現できる理由なのです
データ入稿のポイントは2つ
【ポイント①】
RGBとCMYKは色の再現方法が異なるので、モニターで作成したデータをCMYK用データに変換すること!
【ポイント②】
そのデザインデータがCMYKのみで印刷できるのか、それともモノクロなのか、はたまた特色を使用するのかデータ入稿前に確認すること!
いかがでしたでしょうか?
今回は番外編としてRGBとCMYKの違いと特色についてお話しました!
最近は、アプリを使用してご自身でデザインを作成される方も多いのだとか、、、
そんなときはこのコラムを読み返してデータ入稿時のトラブルを事前に防いでいただけたらと思います!
(文 藤木 柚稀)
藤木柚稀
見た目は華奢で、通称こえだちゃんと呼ばれるも心は大木(たいぼく)
持ち前の明るさとガッツでお客様をハピネスにする特技を持つ
舞浜で犬も歩けば、こえだに当たるという程のディズニー信奉者
趣味はディズニー、カメラ、楽器演奏、一人旅。
我が社の最年少ニューフェイス