2025.08.04
「Canva入稿って印刷に適していない?!~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう19」
みなさまこんにちは!
最近はイラストを描くのに没頭中のこえだです!
さてさて、Instagramの投稿やYouTubeのサムネイル作成など
いろいろなところで活躍している「Canva」をご存じでしょうか?
それはもうとても便利で、デザインの作成が簡単にできてしまうという優れたアプリなのですが、、、
CMYKの調整ができなかったり、色が薄く仕上がってしまったりと、、
実は印刷物に向いていないんです><
ということで今回は「Canva入稿って印刷に適していない?!~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう19」です!
Canvaの意外な落とし穴を印刷会社目線で徹底解説いたします!
そもそもCanvaってなに?

本題に入る前にCanvaってどういうサービスなのかをご説明していこうと思います。
Canvaはオーストラリア発のデザインツールで誰でも簡単に無料でプロと同じようなデザインを作ることができます。(一部有料あり)
しかも、テンプレートなども用意されており、デザインに自信のない人でも比較的簡単に作成することが可能です。
さらに、InstagramやYoutubeなど、昨今ではSNSの普及が加速しているのもあり、サムネイルの作成や投稿用の画像作成等で広く使用されています。
Canvaで作成したデザインは印刷もできるの?
さて本題に入っていこうと思います。
Canvaで作成したデザインは印刷もできるのかと聞かれてYesかNoで答えるとするならば、Yesにはなります。
実際にCanvaではチラシやポスター、名刺などのテンプレートが存在しており
印刷製品のデザインを作成することができます。が、
ここで注意していただきたいのが、印刷会社での印刷は難しいということです。
じゃあどうしてYesなの???と思いますよね
Canvaにはネット印刷サービスがあるのでそちらを使えば印刷をすることができます。
しかし、印刷の質、紙の種類や厚み、大きさなどいろいろな項目が制限されますので
包装紙を作成するという目的で使用するのには少し自由度が足りないような気もします。
では、どうして印刷会社での印刷が難しいのかをご説明していこうと思います。
どうしてCanvaのデータは印刷するのが難しいの?
どうして印刷会社での印刷が難しいのか。
それは、データの色の作り方に問題があるからです。
以前のコラムでデータの色の作りについてお話しさせていただきましたが、そもそも色の作られ方というのはRGBとCMYKの2通りあります。
RGBとCMYKについてのコラムはこちらから↓↓↓↓↓↓↓
Canvaではデータを保存する際、CMYKのデータで保存することはできるのですが、、、

CMYKの内訳を変更することができないという致命的な一面があるのです
どういうことかというと、黒い文字をCMYKの4色で印刷すると印刷がずれて文字がぼやける可能性があるからK(黒)1色で構成したい!!と思っても直せないのです。
文字の印刷データについて書かれているコラムはこちらから↓↓↓↓↓↓
そう、つまりは強制4色構成。
また、4色の濃度も変更することができないので印刷機で印刷した場合、想定していた仕上がりよりも薄くなってしまう可能性が大きいのです。
じゃあイラストレーターを使用して直せばよいのでは?とおもいますが、書き出した時点で画像になってしまうので難しく、、、
手の打ちようがないのです。
意外な落とし穴にはご用心
いかがでしたでしょうか?
意外な落とし穴すぎて4色の構成が変更できないと発覚したときはさすがに腹痛がとまりませんでした;;
やはり印刷用のデータは一般的に普及しているアプリケーションで作成するのが一番安心なのかもしれません。
みなさまも、印刷用のデータには注意しながら包装紙を作成してくださいね!!
(文 藤木 柚稀)
藤木柚稀
見た目は華奢で、通称こえだちゃんと呼ばれるも心は大木(たいぼく)
持ち前の明るさとガッツでお客様をハピネスにする特技を持つ
舞浜で犬も歩けば、こえだに当たるという程のディズニー信奉者
趣味はディズニー、カメラ、楽器演奏。
我が社の最年少ニューフェイス