2024.11.30
「色のもつ効果について~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう08~」
みなさまこんにちは!
色味は原色が大好きこえだです
こえだちゃんシリーズ第6回のコラムはデータ入稿時の色味の注意点についてお話しました!
包装紙の色を決定するというのは、その商品、またはブランドのイメージカラーを決定するといっても過言ではありません
そこで今回は、色のもつ効果について知識を深めていけたらと思います!
色のもつ効果とは?
みなさんは、色には人の心理に影響を与える効果があることをご存じでしょうか?
実際に「色彩心理学」という学問が存在するほど、色には人のもつ感情や行動に影響するといわれています。
いくつか影響について種類があるようですのでまとめてみました!
・進出色と後退色
進出色とは、前に飛び出しているように見える色のことで波長の長い色は進出色だといわれています。
逆に、後退色とは後ろに下がっているように見える色のことで波長の短い色は後退色だといわれています。
色で例えると、赤やオレンジといった暖色系の色は波長が長いですので比較的近づいて見え、青や紫などの寒色系の色は波長が短いですので比較的遠ざかって見えます。
・膨張色と収縮色
膨張色とはその名の通り大きく膨らんで見える色のことを指します。反対に、収縮色とは小さく縮んで見える色のことを指します。
これに関しては、どちらとも配色される他の色と比較して膨張されるか収縮されるかが決まってきます。
他の色より明度の高い色が膨張色になり、明度の低い色が収縮色になります。
この理論でお話しすると、白が最も膨張する色となり、黒が最も収縮する色ということになります。
また、明度の他に暖色、寒色も少し関係してくるようで、暖色が膨張色、寒色が収縮色になりやすいそうです
・興奮色と鎮静色
興奮色とは、心理的に興奮を感じさせる色のことで、反対に鎮静色とは心理的に心を落ち着かせる色のことを指します。
興奮色には、赤や黄色などの暖色で高い彩度になるほど感じやすく、鎮静色は青を中心とした寒色系の色で彩度が低いになるほど感じやすいといわれています。
上記の他にも、色の効果により派手だったり地味だったり、重く感じたり、軽く感じたりするのです 次に、色単体について分析していきましょう
色ごとの性質について
【赤色】
みなさん、赤色を使用するときどのようなイメージをもって使用するでしょうか?
暗い感じを表現するために使用するでしょうか?それとも活気あふれることを表現するために使用するでしょうか?
赤色は比較的、情熱や活気などを表現するとき、積極的で正義感のある色でリーダーなどの先頭に立つ人に好まれる色になっています。
ですから、よく小さいときに見た戦闘もののアニメのセンターも赤をイメージカラーとしたキャラクターが多くいた印象にありますよね!
また、感情を色で表現するとき、情熱や活気とは裏腹に、怒りなどの攻撃的な印象も与えることができます。
赤色は、自己主張が強く、色も目立つため、自然と目に飛び込んできやすい色になっています。
ですから、危険信号を知らせるサインとして赤色が採用されることも少なくありません。
【オレンジ】
オレンジには、陽気であたたかいイメージを持たせる色です。たとえばランタンやろうそくの炎などはオレンジ色で見える、描かれることが多いと思います。
ですから、オレンジはやさしく包み込むようなイメージの時によく使用されます。
また、オレンジには胃腸を刺激する効果もあるそうで、食欲がない日にはご飯の中にオレンジ色の食べ物を置いてみると、食事が進むこともあるそうです!
【黄色】
黄色には愉快なイメージ、明るいイメージを彷彿とさせます。
よくアニメなどでは元気なキャラクターのイメージカラーとして採用されることが多い印象です。
光を表現する色として最も多く使用され、古代のエジプトなどでは太陽を表現
する色として崇拝されたともいわれています。
そんな黄色には、知性を刺激し、行動を活性化させる効果があるそうなのです。ですから、緊張しているときや不安が多いときに、持ち物にひとつ黄色いアイテムを仕込ませておくと不安が和らいでスムーズに行動ができるようになるかもしれません!
【緑】
緑は暖色でも寒色でもない中間色にあたります。ですから、最も刺激の少ない色だとされています。
また、自然界でも植物の色として認知されており、見る人を落ち着かせる色としてよく家具などに採用される場面が多くみられます。
しかし、刺激が少ない色であるが故に、「受動的」などと守りの行動によく使用されることからアクティブな場面、人には好まれづらい傾向にもあるようです。
【青】
青は人を落ち着かせ、長時間の集中を助ける効果があるといわれています。私が学生の頃には、青いボールペンを使用して勉強すると暗記物が覚えやすくなると流行ったことがありました。また、清潔・爽やかという印象も併せ持つため、洗剤などの物や身体を清潔にするための商品などに多く採用されている印象です。
一方で、青は人間の副交感神経に作用して脈拍や体温を下げる効果があり、「悲しみ」などのネガティブな感情を表すのにも使用されます。
【紫】
暖色の赤と寒色の青の2つを混ぜてできる紫は上品なイメージを持たせる色で、また、紫色の染料が高価だったといわれておりその影響もあり、品のある優雅なイメージを彷彿とさせるのかもしれません。
一方で、昔から占い師や魔女などの衣装にも使用されたなどの理由から不安や不吉などのイメージにも使用される色になります。
【ピンク】
ピンクは、恋愛やかわいいものをイメージさせるのに適した色です。
また、ピンクは若さを取り戻す効果もあり、持ち物にピンクを取り入れることでここまでもが若さを取り戻し、行動に余裕を持たせてくれます。
かわいらしいイメージを持たせたいときは、何よりもピンクで表現するのが最適かもしれません。
【白】
何色にも染まっていない白は、純粋、潔白などのイメージを持ちます。
また、自分だけの感性や性格を大切にしたいとき、人に影響を受けたくないときに白のものを選ぶ傾向にあるそうです。
また、何色にも染まっていないからこそ何色にでも染まることができるという側面も持ちます。
【黒】
黒は、すべての光を吸収する色であり、黒を使用することで重厚感や強硬感を与えることができます。
一方で、暗闇や孤独、恐怖などを連想させる色でもあります。
収縮色、後退色の性質を持ち合わせている黒を使用すると一層デザインが引き締まり、他の色が膨張、進出します。
伝えたい事柄を色にのせよう
いかがでしたでしょうか?
今回は、色の持つ効果についてお話してきました!
このように感情や雰囲気などを色で表現できてしまうほど、色の影響力が強いことがわかりましたね!!
ぜひ、包装紙のデザインの参考になれば幸いです!
文:藤木柚稀
見た目は華奢で、通称こえだちゃんと呼ばれるも心は大木(たいぼく)
持ち前の明るさとガッツでお客様をハピネスにする特技を持つ
舞浜で犬も歩けば、こえだに当たるという程のディズニー信奉者
趣味はディズニー、カメラ、楽器演奏、一人旅。
我が社の最年少ニューフェイス