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2025.04.10

「色紙の魅力とテクニックについて~こえだちゃんと紙の知識を深めよう13~」

みなさま、こんにちは!

最近100均にトレーシングペーパーやケント紙が売っているのを目の当たりにして

どのようにコストを抑えているのか不思議で仕方ないこえだです、、、

最近、わたくしみなさまに色紙(いろがみ)のご提案をたくさんしておりまして、、、

色紙のご提案をしているのにコラムにしないのはなんだか筋が通っていないような気がいたしまして。(多分そんなことはない)

というわけで、どうしてこんなに私が色紙をご提案するのかをこのコラムで思いっきり語っていこうと思います!

色紙の魅力ってどんなところ?

さて、色紙と普通の用紙に色をのせるのとで何が違うの???という疑問が浮かびあがるかと思われます。

そこで3個ほどご紹介していきたいと思います。

①紙の側面、裏側まで色がある

白い紙に全面ベタ印刷をするのと、色紙を使用するのとでは紙の側面(小口)にまで色がのっているかいないかの違いがあります。

比較↓↓↓↓

上記の写真の通り、比較してみると一目瞭然です。

作るものによっても気にする、気にしないはあるかと思いますが、紙の側面だけ白いのもなんだか目立って嫌だなあ、、と思う方も少なくはないと思うのです。

もちろん、側面加工という箔を側面に定着させる天金加工や、側面を染料で色をつける小口染などはありますがコストがかかってしまいます。

そんな時に、最初から側面まで色に染まっている色紙を使用することで、高級感を出すことが可能になります。

また、色紙は当然ながら両面とも色で染まっています。

白い紙ですと、片面に全面ベタ印刷を施して、裏側は白いことも少なくありません。

包装紙として使用するのには問題がないにしても、紙袋になると少し気にされる方もいらっしゃいますので、そんな時は、色紙を使用すると裏側まで色が染まっているので紙袋の内側だけ白いなんて心配はなくなります。

このとき、じゃあ両面ともベタ印刷すればいいのでは??という考えもなくはありませんが、印刷代がかかってきてしまううえに、印刷トラブルのリスクが高まってしまいます。

ですから、最初から色紙を選んだ方がコスト的にも、リスク的にも良いわけなのです。

②色ムラ、紙粉がない

さて、先ほどベタ印刷は印刷トラブルのリスクが高まってしまいますよ。とお伝えしました。

これまで色紙を直接、ご案内してきた方々にはご提案する際に申し上げているのですが、印刷で全面ベタを施そうとすると、「色ムラ」が出てきてしまう場合がございます。

一枚のなかでムラが出てきてしまう場合もあれば、印刷した包装紙を2枚並べて見てみると若干色が違うかも、、なんてことも少なくありません。

さらには用紙によっては紙粉が発生してしまい、「ピンホール」と呼ばれる極めて小さい、円状の印刷できていない部分が現れる場合があります。

あらかじめ、色に染まっている色紙を使用することで、上記のような印刷トラブルを防ぐことができます。

③雰囲気をそろえやすい

色紙を使用して、箱や紙袋を製作すると統一感がいっきに上がります。

お店にとってブランド力の向上、店内の雰囲気の統一は欠かせません。

色紙を活用すれば、雰囲気作りの手助けをしてくれること間違いなしです!

さらには、印刷して色表現をするよりも、色紙を使用した方が高級感が出ます。

紙の質感といい、色の深みといい色紙特有の重厚感は印刷では表現できないのではないでしょうか。

色紙を使用するデメリットとは?

さて、ここまで色紙の魅力について語ってきたところで今度は色紙を使用するにあたっての懸念点などをお話しさせていただきます。

①コストが高い

印刷のコストは全面ベタ印刷を施すのと比較して、コストダウンしますが、その代わりに用紙のコストが汎用的に使用されている用紙と比較して少し跳ね上がります。

ですから過去のコラムでもお話しさせていただいたように、部数などが約1000以下を下回ってしまうと、印刷物の一枚単価が高くなってしまいます。

単価の話が書いてあるコラムはこちら↓↓↓↓

②決まった色しかない・廃盤の可能性がある

このように、見本帳を見ていただくとわかる通り、決まった色しか用意がありません。

もう少し青みが欲しい、もう少し明度を上げたいなどのご要望にはお答えすることが難しいのです。

どうしてもイメージ通りの色がなければ、印刷で表現するしか方法がございません、、

また、お好みの色が見本帳のなかにあったとしても実は廃盤になっていました。というケースは少なくありません。

紙媒体が減り続けている世の中ですから、ながらく需要がなければ廃盤になるのも無理がないということなのです。

③インクの色が色紙に沈む

例えば、紺や黒のような比較的明度が低い色紙に白のインキをのせると、白が色紙の色に沈んでグレーのような白で印刷されます。

ですから、望んでいるようなインキのカラーにならない可能性が高いのです。

もし、インキを色紙の色に邪魔されず発色させたいのであれば、印刷の回数を増やし、インキを何度も重ねることによって本来の発色に近づけるという方法もありますがコストがどうしてもかかってきてしまうのが懸念にはなります。

お客様によっては、むしろ色紙にインキが沈んだ方がかっこいいと判断される方もいらっしゃいますのでその辺は好みになりますが、文字や柄を真っ白にしたいという方は、全面ベタ印刷を選択し、白にしたい部分を抜いて印刷を施すという選択をされます。

色紙の種類

さて、ここまで色紙の魅力とデメリットについてお話してきましたが、実際にどんな銘柄があるのでしょうか。

弊社の見本帳棚を漁りに漁って、よく耳にする種類を引っ張りだしてきましたのでご紹介いたします!

①タント

紙の表面に若干の模様があり少し凸凹していますが、紙の質感はしっとりしていて高級感溢れる用紙になっています。

「ここが見せ所!!!」というときに使用すると高級感あふれる演出が可能になります。

そもそも「タント」というのはイタリア語で「たくさん」という意味を持つ言葉です。

ですから色展開はとても豊富で、淡い色から深みのある色まで様々ですのでイメージ通りの色味を見つけやすい印象にあります。

厚さの展開は四六判70㎏100㎏の2通りになっています。

包装紙で使用すると厚みがありますのでポストカードや封筒などちょっとした小物に使用するのがよいでしょう。

②色上質

色上質というのは上質紙を色紙にしたもので、大抵は封筒などに使用されています。

紙の質感はさっぱりしていて、執筆への影響もありません。

厚さの展開は特薄口→薄口→中厚口→厚口→特厚口→最厚口→超厚口となります。

色展開がとても豊富ですが全体的に柔らかい印象の色味になっていますので、ぱきっとした色味を希望される方は少し物足りないかもしれません。

色紙でブランド力をあげよう!

いかがでしたでしょうか!

色紙の魅力が伝わりましたでしょうか??

わたくしが色紙を進める理由はただ一つ、印刷で全面ベタを施すのも良いですが

何よりも、色紙を使用すると品質がひと段階レベルアップしたように思えるんですよね。

私的には、質感がとても好きなのです。なんだかしっとりしているあの高級感がたまりません。

みなさも、選択肢の一つとして頭の片隅に置いておいていただけますと幸いです!

(文 藤木 柚稀)

藤木柚稀

見た目は華奢で、通称こえだちゃんと呼ばれるも心は大木(たいぼく)

持ち前の明るさとガッツでお客様をハピネスにする特技を持つ

舞浜で犬も歩けば、こえだに当たるという程のディズニー信奉者

趣味はディズニー、カメラ、楽器演奏、一人旅。

我が社の最年少ニューフェイス