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2025.06.23

「色校正は侮れない!~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう17~」

みなさま、こんにちは!

突然ですが、包装紙ってデザインが大事だと思うのですが、、、

納品されるまで自分のイメージ通りの色がでるか不安ではないですか、、?

以前お話しした通り、印刷はCMYKの4色でできていますから4色のかかり具合とか、色の濃度だとか、、

色に関して少し変更を加えただけでも大幅な変化がでてしまう印刷ですから、、

不安ですよね、、そうですよね、、、

そんなあなたに!!色校正を全力でおすすめしたいと思います!

今回は「色校正は侮れない!~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう17~」です!

1.色校正ってなに?

そもそも色校正ってなに?という方もいらっしゃるかと思いますので簡単にご説明したいと思います!

「色校正」というのは、本番の印刷を行う前にお客様の想像通りの色味が表現できているかを試しに印刷して確認する作業のことをいいます。

この色校正でお客様からGOサインがでたのち、この色校正を見本として本番の印刷を施します。

2.色校正ってなんで大事なの?

・モニターで見ている色味と印刷物の色味に違いがないかを確認するため

→以前、コラムでお話しした通り、モニターと印刷物では色のつくりが違います。

 色の表現方法が両者で異なるため、色の再度や濃度がモニターで見た時のものと

 印刷したものとで差異がでてしまう可能性は低くはありません。

 「RGBとCMYKの違い」のコラムはこちらから↓↓↓↓↓↓↓

・色の認識確認のため

→さて、みなさま「赤」といわれたらどのような色を思い浮かべますか?

 黄色みのかかった赤でしょうか?ピンクに近い赤でしょうか?紫がかった赤でしょうか?

 このように、ひとことで「赤」と表現しても実際にはいろんな赤であふれており、

 さらには色の感じ方にも個人差があります。

 このような認識の違いをなくすためにも色校正で色の認識を本番前にあらかじめ統一しておくのが

 重要です。

・用紙へのインクの沈み方を確認するため

→一般的に使用されるコート紙、マットコート紙、上質紙でも三種三様の色の沈み方をします。

 つまりは、同じ色味や濃度で印刷をしたとしても紙によって発色が異なるのです。

 こちらも、モニターで確認した色味と大きく差異がないかを確認し、事前にイメージと

 異なる仕上がりになるという事故を防ぎます。

3.色校正にも種類がある!

端的に「色校正」といっても実は3種類の校正方法があります。

ひとつずつ説明いたしますので、ご自身の状況にあった校正方法を選んでみてください!

・簡易校正(プルーフ校正)

→簡易校正(プルーフ校正)は、実際に使われる紙や実際に使われる機械ではなく、おもに

 インクジェットプリンターで印刷を行う校正のこと。

 具体的には、印刷物のクオリティーではなく、印刷したときの全体の雰囲気を把握したいときや、

 入稿データの不備がないかを確認する際に使用します。

 こちらは、用紙も機械も本番とは異なるので校正の費用が安く、納期も短く済みますが

 本番との仕上がりと色味が異なる可能性が高いので注意が必要です。

・本紙校正

→本紙校正とは、色校正に特化した校正用の機械を本番に使用する用紙と同じ紙を使用する

 校正のこと。

 後ほど説明する「本機校正」よりも紙の大量消費がなく、本番の用紙を使用するので

 紙の雰囲気などを把握することができ、「簡易校正」よりも本番に近い色味で校正をすることが

 できます。

 しかし、「簡易校正」とは異なり、“”が必要になるのでコストが少しかかってきます。

 また、本番の印刷と同様に色の再現をするのが難しく、オペレーターによって濃度計で

 測色されるので技術が必要になってきます。

 “版”の説明はこちらから↓↓↓↓↓↓

・本機校正

→本機校正とは、本番と全く同じ環境で色校正を行うことです。

 機械もインキも用紙も全部本番と同じものを使用するので色校正のなかでは最も再現性が

 高いのが特徴です。

 印刷会社の印刷機は大量生産を目的として作られていることや色味を安定させるため、

 紙の大量消費が欠点になります。

 また、本番の機会を動かすためかなりのコストがかかることと校正用の納期を確保する

 必要があります。

4.ここだけは気を付けて!色校正の注意点

・環境光や光の加減

→色校正を確認する部屋の状況や時間帯、電気がLEDなのか白熱灯なのかなどなど光の加減で色の

 見え方は十分に異なってきます。

 特に、「電球色」や「昼光色」などのオレンジに偏った光の下では光の色に大きく左右されて

 しまうため正確な色味の判断が困難になります。

 できるだけ、太陽光に近い「昼白色」の照明の下で確認するようにしましょう。

・人物の血色には要注意

→印刷物の中に人物の画像がある場合、他の部分を重視して緑や青などの寒色に近い色味を

 全体的に強調させてしまうと、画像の人物の血色が失われて不健康に見えてしまいます。

 周りの色味と調整しながら人物の血色が失われないよう注意して色校正をしなければなりません。

色校正は侮れない!

いかがでしたでしょうか?

色味は永遠の課題ですよね、

今までご説明してきた通り、色校正は以外と侮れないのです。

色味が心配な方、周囲の人と色味の認識を統一したい方などこのコラムを参考に

色校正をご検討してみてはいかがでしょうか

もちろん!色校正のご相談も喜んでお受けいたします!

ぜひお気軽にご相談くださいませ!

(文 藤木 柚稀)

藤木柚稀

見た目は華奢で、通称こえだちゃんと呼ばれるも心は大木(たいぼく)

持ち前の明るさとガッツでお客様をハピネスにする特技を持つ

舞浜で犬も歩けば、こえだに当たるという程のディズニー信奉者

趣味はディズニー、カメラ、楽器演奏。

我が社の最年少ニューフェイス