2022.07.20
印象に残る包装紙(かけ紙パーケージ)
“命”をつないだ飴
幽霊子育飴(ゆうれいこそだてあめ)という飴をご存知でしょうか。京都は清水五条で450年以上続く、「みなとや子育飴本舗」さんで実際に売っている飴です。
400年ほど前のこと。この「六道の辻」近くにある飴屋に、夜ごと女性が飴を買い求めに来ました。不審に思った店主が後をつけていくと、そこは墓場で、生きた赤子がその飴をなめていたのでした。
この母親とおぼしき幽霊は、自分の子を生かすために毎夜、お店に飴を買い求めに来ていたという、なんともハートフルなお話。
ちなみに、その赤子は店主の手からお寺に預けられて成長し、後に高僧になったと伝えられています。
昔ながらの水飴と砂糖のみの製法で作られているこの飴はなめると懐かしい素朴な味が口に広がります。
商品のストーリーもさることながら、一度見たら忘れられない掛け紙の包装パッケージです。
そんな伝承から、食べると出世する縁起ものとして愛され残ってきたこの飴を現在も六波羅密寺など近辺の寺に参ったあとは、必ずこの飴を買って帰るという人もいるそうです。
(文・写真 古長雅行)
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■プロフィール 古長雅行
大学では山岳部主将としてマッキンリー登頂を果たした精神力と統率力の持ち主。
現在は、丸みを帯びた風貌でたくさんのファンを持つ制作ディレクター。
お客様のご要望にお応えするため、全力で調査、提案する真面目さをもつ。
エコ検定、CSR検定、自動車整備士の有資格者。趣味はラーメン食べ歩き、建築巡り。