2026.06.05
「なぜ紙袋や包装紙は取っておきたくなるのか?心理とデザインから読み解くブランド力~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう26~」
みなさま、こんにちは!
年末には大掃除がありますが、プライベートだとたいてい夜中に掃除を始めてしまうこえだです
それで、、掃除をしている最中に発見するのが大量にとってある「紙袋」
どうして私たちは紙袋を取っておきたくなるのでしょうか?
というわけで今回は「なぜ紙袋や包装紙は取っておきたくなるのか?心理とデザインから読み解くブランド力~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう26~」です!
手元に残す、取っておくという行動は紙袋におけるブランドの広告効果は抜群のはずです!この効果を逆手にとって、思わず取っておきたくなるような紙袋・包装紙を作りましょう!
1.心理的理由

①拡張自己
消費者文化の研究者ラッセル・ベルクは拡張自己の概念は個人が「自分の一部である」と認識・同化している所有物、場所、他者、集団といった外部の要素の集合体を指すと定義しました。
これは自社の商品やブランドを拡大させるためのマーケティングでよく使用される心理になります。
この字面だけで見ると、少し難しく感じるかと思いますが、、、
簡単に説明すると、自分が所有したり関与したり使用したりしているモノは自分の一部として感じるということです。
購入した商品は、自分で吟味し、選び、購入するので最初から最後まで自分がしっかりと関与することができます。
また、時間や感情を使ったものほど自己に組み込まれます。
例えば、どのお店にするかを考える時間、どっちの商品にするかを迷った時間・感情、普段よりも少しいい物やブランドのものを購入しようと奮発した感情などです。
こうして、紙袋を自分の一部と感じることで必要のなくなった紙袋でも捨てることをためらい、とっておく
という行動にでるのです。
②損失回避
心理学者のデール・カーネギー、エイモス・トベルスキーが提唱した、「損失回避」は、人は得したかどうかよりも損したかどうかで判断するという理論です。
これを“紙袋や包装紙を捨てる・捨てない”の話に置き換えると、そもそも捨てるという行為自体が損失として認識がされやすい傾向にあります。
つまりは「この紙袋にまだ価値があるかもしれない」と思うわけです。
だから私たちは、今後使うかもしれない紙袋や包装紙をとっておくという行動をするのです。
2.ブランド的理由
ブランドにとって、包装は商品の延長ではなく、「体験を伝えるツール」です。
お客様は包装を通して世界観に触れ、共感し、所有欲を満たします。
例えば、SNSでは「#ショッパー」や「#ショッピングバッグ」などのタグを使用して投稿したり「持ち歩くだけでお洒落 ショッパーがかわいいブランド」などとタイトルをつけて投稿したりなど包装やショッパーに関するタグが定着しています。
つまり、包装や紙袋のデザインはデザイン単体でみられることは少なく「このブランドかわいい」とブランド単位でみられるということです。
また、限定デザインをコレクションしたり、紙袋を再利用して日常で使用したりと包装が単なる梱包材ではなく、ブランドの存在を保ち続けることができる媒体として活躍しているのです。
3.デザイン的理由
先程、少しだけデザインのお話しをいたしましたが、デザイン的な理由でも取っておきたいと思うようなきっかけになります。
特にその中でも「限定デザイン」は特に捨てずにとっておくことが多いように感じられます。
例えば、“クリスマスコフレ”は通常の季節とは異なり、冬らしいデザインへと変化したり有名なキャラクターとコラボをしたりして限定デザインを施すことで「その年の紙袋」として話題になることが多いです。
二度と手に入らない紙袋や包装紙は私たちの購買意欲と損失回避を掻き立てさせることができるのです。
紙袋は“捨てられない広告”である!
いかがでしたでしょうか?
紙袋や包装紙は、単なる梱包資材ではありません。
そこには「捨てたくない」と思わせる心理と、「持ち続けたい」と感じさせるデザイン、そしてブランドの価値が詰まっています。
だからこそ、これからの包装は“使い終わるもの”ではなく、“手元に残り続けるもの”として設計することが重要です。
取っておかれる紙袋や包装紙は、日常の中でブランドを思い出させる、静かで強力な広告となるのです!
紙袋に関してはこちらのコラムでも紹介していますので、ぜひご一読ください。
「紙袋はマーケティングに欠かせない!~こえだちゃんとデザインの知識を深めよう16~」
(文 藤木 柚稀)
藤木柚稀
見た目は華奢で、通称こえだちゃんと呼ばれるも心は大木(たいぼく)
持ち前の明るさとガッツでお客様をハピネスにする特技を持つ
舞浜で犬も歩けば、こえだに当たるという程のディズニー信奉者
趣味はディズニー、カメラ、楽器演奏。
我が社の最年少ニューフェイス